住み込み就職 お仕事時々お遊び

わいず

就職先の先輩さん 七瀬side(さいど)

お正月、時刻は午前3時……この職場に新しい人が就職してくるらしい。

「寝られなかった」

どんな人が来るのか楽しみで眠れず年越しした霜月しもつき七瀬ななせです、ベットの中でもごもご動く私は今日来る新人さんの事で眠れなかった。
本当に気になる、長門さん曰く新人は女の子らしい、盗撮したと言われる写真が無料通話アプリrainれいんで送られて来た。

それをずぅーとベットの中で見てた、容姿は赤毛のショートヘア、少しつり目、紅眼、背は平均的、胸はぺったん。
特技は料理、以前はコンビニとピザの配達アルバイトをしていた。

「まぁそれはどうでも良い」

そう、アルバイトの内容はどうでもいい……気になるのは、この女の子は超私好みの女の子と言う事だ。
え? 何この容姿! 誘ってる? 誘ってるよね? これは完全に誘ってるよ、違うなら天然さんだ。

私は「ふへへへへ……」と嬉しそうに顔を綻ばせながらベットの上をごろんごろんと転がる、その際にメガネを落とさない様に気を付ける。

「どんな娘かな? 綺麗な人なのは分かる、問題は性格……彼女は姉系? 妹系? 猫? タチ? もしかしてリバ!?」

あらゆる事が私の脳内でくるくると回る、かっ仮に新人さんが来た時の事を想像しよう、私は脳みそをフル回転させて妄想する。


場所は店内の休憩室、そこに私と新人さんがいる、他には誰もいない、いわゆる2人きり、そんな中こんなやり取りがはじまる。

『貴女が先輩さんですか? 私○○と言います、よろしくお願いします』

新人さんは頭を下げる、私は続けて挨拶と自己紹介をする。

『霜月 七瀬、よろしく』
『七瀬せんぱいですか、よろしくお願いします』

新人さんは元気良く喋って私に微笑み掛けて手を握って来る、私はドキッと心が脈打つの……そしたら新人さんが。

『あれ? せんぱい顔が紅いですよ?』

悪戯に笑ってこんな事を言ってくる、そしたら私はそっぽを向いてこう言うの。

『……気のせい』

私がそう言うと新人さんは『ふーん……』と言って私を押してくるの、困惑する私はされるがまま、遂には壁まで追い詰められて。

『七瀬さん、私新人だから分からない事ばかりなんです』
『うっうん』

熱い視線で見つめてくる新人さん、私は顔を紅くさせながらそう応える、そしたら新人さんはクスリと笑って。

『だから色々と教えて欲しいんです』
『えっ……うん、勿論そのつもり』

新人さんは両手を壁につけ私を逃がさない様にそう言って来ました、壁ドン、人生で初めてされる行為、戸惑いながらも喋ると新人さんの目が妖しく光ります、そしてずいっと私に顔を近付けて来ました。

『それは嬉しいです、でもねせんぱい、私せんぱいにも色々と教えたい事があるんです』

そう言って手で私の顎を持ち上げ新人さんの顔が更に近付いて、このままじゃキスしてしまう流れになってしまう。
でも私は何も抵抗できなくて最早されるがまま! そして! 新人さんの唇が! 私の唇に! あっあわっあわわっ合わさって……。

『例えばキスの仕方とかですかね? えへへっ、せんぱいの味覚えちゃいました』


「キィィマシタワァァァー!!」

妄想から目が覚め興奮する私は鼻息を「ふんふん」させる。
あっ、興奮しすぎてメガネが曇ってしまった、拭かないと……よし拭けた。

あぁこの妄想、現実にならないかなぁ……いや寧ろなれ! なってくださいお願いします! 私っ、霜月七瀬は女の子が大好き! だから実現してくださいお願いします!

そう心から願いながらスマホの画面を眺める、いやぁ見れば見るほど綺麗。
ふふっふふふふっ、ほんっとこの職場には美人しか来ない、長門さんもそう、スーパー美人社長、つまりやり手! この言葉だけで私は濡れてしまいます、え? どこが? 言わせないで恥ずかしい。

「むふぅむふぅ……来るまで我慢できない、よし! 更衣室で待機して出待ちしよ」

長門さんの事だ、色々と案内する筈、店の方に降りて待ち伏せ……そこで私は1秒でも早く新人さんを見る! そうと決まれば行動あるのみ、ベットから立ち上がりそのままクローゼットへ向かう、今は裸なので服を着る。
えっ? 今まで裸だったのかって? そうだけど何か?

「よし、着れた……」

普段着を着た私はダッシュで部屋を出てエレベーターを使って更衣室に行く、えへへへぇ……待っててねぇ新人さぁん。


「…………寒い」

更衣室に来た、ロッカーと全身が写せる鏡が置かれた部屋、白壁白床のシンプルな作りで寒い、空調はついてる、ついてるけど……暖房を付けたら私がここにいると言う事がバレてしまうので使っていない。

くっ……よくぼうおもむくまま来たは良いけれど寒い、寒過ぎる! 1月の冷え込みを舐めていた、これは何とかしないといけない……よしっ、妄想しよう、妄想して熱くなって身体を暖めよう。
設定は……よし、あれで行こう。


と言う事でまた妄想に入る、設定はまた初めて会った時……でも場所は更衣室、私が着替えをしていた時、その時に新人さんがこの部屋に入って来た。

その時、私は下着姿……慌てる新人さんの表情から始まる。

『すっすすっすいません!』

着替え途中の私を見て緊張する新人さん、慌ててそこから出て行こうとするけど私は。

『待って、女同士だから気にしない、だからこっちに来て』

そう言って引き止め、新人さんをこっちに呼ぶ、困惑しつつもおどおどした様子で私の所へ来る。

『見ない顔、貴女は誰? 私は霜月七瀬』
『あっ、わっわわっ私は……そのっ○○と申しますっ!』

緊張しながらの自己紹介、顔が紅くなってて可愛いと思った私は悪戯を仕掛けよう……そう思う。

『そう……ねぇ、○○さん』
『はっはい!』
『脱いで』
『……え?』

突然の言葉に驚きが隠せない○○さん、更に私は続けます。

『貴女は私の下着を見た、今も見てる』
『でっでも気にしないって』
『言った、でも貴女は私に見せるべき』

少し威圧ぎみに言います、泣きそうな新人さんに1歩近付いて私は耳元でこう囁く。

『見られて私は恥ずかしかった、だから見せないと不公平、これから一緒に働くなら仲良くなる為に同じ感情を共有すべき、だから見せて? それとも無理矢理脱がされるのが好きなの?』

それを言われた瞬間、顔を強張らせて少し後退する新人さん、怯えた目で私を見てくる、当然私はこのままじゃ許してあげない……。

それを察したのか新人さんは震える手で1枚1枚ゆっくり服を脱いでいきます、そして遂に白い下着が露になる。

『みっ見せましたよ? へっ変じゃないですか?』
『変じゃない、とっても綺麗……だからもっと近付いて』

そう言って私は新人さんの腕を掴み自分の方へ近づけさせる。
そこから抱き付く、新人さんの腰に手を回して見つめ合う、数秒後私はゆっくりと新人さんのお尻を優しく触る。

『あっ、だめっ、せんぱいっ』
『動いちゃだめ、全部私に任せて』

軽く反応する私は艶っぽい声でそう言って新人さんの"あそこ"に手を入れる。

『せっせんぱい、そこは!』
『大丈夫、貴女は自由にしてれば良い』


ガンっ!!
思い切り頭をロッカーに打ち付ける私、これ以上妄想するのはいけない……続きはベットでしようと思ったからだ。

「ふぅ……身も心も暖まった、満足ぅ」

ふひひひぃ、これ以上はだめ……そう思って自我を駆使して現実に戻ってきた私。

ふふふふっ、私が女の子で色々するのは妄想だけ、現実世界ではちょっとしか色々しないと決めている、その決まりを守ってこそ百合乙女としての価値が決まると思う。

「……」
「………っ」

ん? 外で声が聞こえる、この声は長門さん、あともう1人いる。
もしかして新人さん? 来た……遂に来た、待ってた甲斐があった、早速お出迎えしよう。

そう思って私は更衣室から出た、すると驚く2人、長門さんが声を掛けてきた。

「七瀬……今日は休みなのにどうして更衣室にいるんだ?」
「忘れ物」

当然聞かれた、でも大丈夫、事前に考えていた理由で乗り切る、そして話を変える作戦で行く。

「その娘は?」

早速隣にいる見知らぬ人、もといほぼ確実に新人さんである人に触れる、その際にずれたメガネを指で上げ元に戻す。

え? 何故分かったのって? 送られた写真と同じ娘だから……私は女の子の容姿は100%完璧に記憶する、だからこの娘は長門さんが言ってた新人さんに間違いない。

「あぁ、前に言ってただろ? 新入りだ」

ふふ、完璧な作戦は見事に成功した、流石私だ、それにしてもこよ新人さん生で見ると綺麗だ、夕日の様に綺麗な赤毛でショートヘア、キラキラした紅眼、少し悪そうな目付きだけど雰囲気的には全然そう感じさせない。
それに胸がぺったん……私は少しあるけど私以上に小さい、いわゆる無い乳と言う奴だ、かっわいいなこんちくしょうぅ。

「おーい胡桃、自己紹介」
「……はっ!」

長門さんに言われ気付く新人さん、以外と天然入ってる? ますます可愛い。

「えと、桜塚さくらづか胡桃くるみです、よろしくお願いします」

桜塚胡桃……なるほど、胡桃ちゃんか。
声はハスキーボイス、素敵な声、あぁ早く仲良くなって色々したい、あっ……私も自己紹介しないとだめだった。

霜月しもつき七瀬ななせ……よろしくね」

よし自己紹介はした、あとは相手の手の感触を確かめたい、胡桃は握手に応じる娘かな? とか思ったらしてくれた! あぁぁっ、こんなのお姉さん果ててしまう。

「……やらかい」
「ふえっ!? あっありがとう。ございます!」

そう、つい口に出てしまう程やらかい、ふにふにしてて気持ちが良い、ずっと握っていたい感触、素敵すぎて鼻息荒くなってしま
う、落ち着かないといけない……。

「どうだ七瀬、新入りは?」

長門さん、それは言うまでも無い……答えは。

「仲良くなれそう」

この一言に限る、さっさと仲良くなって色んなお話とかしたい……そして色んな遊びもしたい。
そして胡桃が私と同じ性癖なら……問答無用で襲う! もしくは襲われる!

ふふっふふふふふ、これからが楽しみで仕方ない、あぁ……早くスキンシップしたい。
願う事なら胡桃が私と同じレズでありますよーに、そう深く願いながら胡桃の手を隅々まで堪能する。

あぁほんっとうにやらかい、きもちいぃ。

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