『運命の迷宮』を終えてからのこと
『運命の迷宮』を終えてからのこと
今日は寝るぞー‼
と宣言したものの、今日はボケーっとしつつ、思い出したことに顔をしかめた。
「あぁ、そう言えば薬の整理をしておかないとダメだった……」
苦手なのだ……いや、まだ心のこの不安感と虚無感がここまでひどくなるまでは管理を徹底していたのだが、何度も自殺未遂を繰り返し、妹に預けて、週に一回届けてもらっていたのだ。
しかし、10月になって、手元に戻ってくると、薬の管理が辛い。
でもしておかないと、種類が多く、間違えて余計に飲むこともあるかもしれない。
それを気を付けないと……。
と薬の仕分けに手をつけたのだが、朝と晩は錠剤6錠に粉薬と錠剤にカプセル入りの袋を二つ。
昼は、袋の一つと錠剤4錠、夜は錠剤8錠。
他に頓服に胃腸薬に頭痛薬がある。
いつも行く主治医は一応一月ぶんの薬を出してくれ、調子の悪いときだけ、その症状の薬を出してくれる。
外科は週に二回、薬をくれる。
そして心療内科は二週間に1回。
バラバラのため、最近集中力が散漫な私には、イライラが募る。
一応、何かを作るときはワクワクするし、元々甘党なので、和菓子が本気で好物なのだ。
まぁ、クッキーを作れと言う弟に、鉄板でクッキー風パンケーキ、中にはココナッツ入りを作ったりもするが、家ではなるべく長時間の調理は禁止している。
前の家は部屋との境にガラス戸があったのだが、ここにはなく、本にテディベア達にとっては湿気や暑さなどをなるべく注意することにしている。
それに、
「食費と服も削れるだけ削ろう……うん、うどんが23円‼前日に水炊きをしているから大丈夫だ‼」
と、モヤシとえのき茸、一応卵を買って、朝は鍋焼うどんを作る。
昼は、ホッとミルクにお店でもらってきた、コーヒーシュガーを半分だけ入れる。
この間コンビニの無料チケットで、ホットコーヒーを貰い、コーヒーシュガーと、コーヒーミルクを余分にもらってきたのだ。
基本、コーヒーはブラック派で、入れてもシュガー。
ミルクだけだと酸味が際立ち味が落ちる。
美味しいのは牛乳多めのカフェ・オ・レに砂糖たっぷりで飲む。
こう言うときはオプションのおやつをつけていないときである。
私は基本甘党なので、コーヒーでも和菓子でも気にしない。
と、今日の昼はホットミルクだ……と思っていると、薬が……、
「えーと、?ちょっと待てよ?足りない‼」
頭を抱える。
一番、なるべく行きたくない、心療内科の睡眠導入剤が日曜の夜までしかない。
月曜にいけばいいのだが、たぶん祝日前で人が多い。
明日は訪問看護師さんにお話、金曜日は外科。土曜日は……今度こそボヘーと小物を作りたい。
特に土曜日と月曜が混むのに行く対人恐怖症の人間はいないだろう……それに、そわそわして落ち着かない。
諦めて、病院に行く。
それにしても、病院に行くのが好きだと決して思わないのに、最近はスケジュール帳にも病院と書くのが億劫になった。
それに、親戚も信じない。
親戚がほしいのは、私のお金やテディベアなのだ。
何故か今日は、心療内科の先生に、
「大丈夫そうで良かった。元気そうで」
と言われ、元気でもなく、ただ気力をなくしてボーッとしているだけなのに、ボソッと、
「君のお姉さんも……」
と漏らした。
姉と言っても長女なので、兄の嫁の事だろうが……聞いても意味がないので聞き流した。
聞いたところで意味もないし必要ないし、会ってもお金である。
薬をもらい、銀行に行くと、入金があったので、引き落としぶんだけ銀行に残し、貯蓄用の銀行と、別のものの引き落としの銀行に入れた。
手元に残ったのは2000円だったので、100Yenショップで今度フリマに出品するものにつける部品を購入し、そして、月に一回、占いではないが、パワーストーンのお店でおみくじを引く。
本当は、100円の丸い石をくじで4回引くつもりだったのだが、300円で、携帯ストラップ【通常1000円相当】が引けるとあり、思いきって、それを一つと、丸い石【10mm玉で、通常200円相当】を引いた。
すると、丸い玉はアヴェンチュリン……別名インド翡翠と呼ばれるが、本物の翡翠とは違い、くすんだ緑に所々金粉が散る。
アヴェンチュリンは、他のほとんどの石とも相性が良く、優しい石である。
そして、携帯ストラップには、もしかしたら着色ストーンの可能性があるものの、タンポポ色の大きな石の間に、マザーオブパールの小さな石と、水晶の連なった可愛いものが出てきた。
店員さんも、
「えぇぇ‼こ、このストラップ、一個しか入れてないのに、当たっちゃった‼」
「この中、いろいろ入っているんですよね?でも末吉……?」
「いや、この紙は頑張ってね!みたいなもので、……当てちゃうとは……強運かも‼」
「運より、可愛いのがうれしいです。月に一回来るようにしていて……じゃぁ、来月はいいことありますね」
と笑うと、
「石は優しい人を選びますからね。傍にいるよって応援してくれているのかも知れませんね」
と言われた。
優しい……この人は、いい意味で言ってくれたのだろうなぁと思うが、自分には痛い言葉である。
でも、首をかしげるようにしてほほ笑み、
「じゃぁ、この子が応援してくれるので、いいこと一杯ありますね。嬉しいです。今日はありがとうございました。また来月来ますね‼」
アヴェンチュリンは、ブレスレットを作ろう……そして、携帯ストラップを変えちゃおう。
今日はいい日……優しい日……。
帰りに電話があった。
前に申し込み入金していた物の発送日について、配達日についてである。
10月31日と11月1日のどちらがいいかと言われ、新しい月の11月に届けてもらうことにした。
そして、帰ってから、行く前のソワソワイライラ感は薄れ、約一週間ぶんの袋をきれいに納めた。
「今日は、ちょっとだけ、進んだ。明日はちょっとのんびりしよう」
そう思うことにした。
と宣言したものの、今日はボケーっとしつつ、思い出したことに顔をしかめた。
「あぁ、そう言えば薬の整理をしておかないとダメだった……」
苦手なのだ……いや、まだ心のこの不安感と虚無感がここまでひどくなるまでは管理を徹底していたのだが、何度も自殺未遂を繰り返し、妹に預けて、週に一回届けてもらっていたのだ。
しかし、10月になって、手元に戻ってくると、薬の管理が辛い。
でもしておかないと、種類が多く、間違えて余計に飲むこともあるかもしれない。
それを気を付けないと……。
と薬の仕分けに手をつけたのだが、朝と晩は錠剤6錠に粉薬と錠剤にカプセル入りの袋を二つ。
昼は、袋の一つと錠剤4錠、夜は錠剤8錠。
他に頓服に胃腸薬に頭痛薬がある。
いつも行く主治医は一応一月ぶんの薬を出してくれ、調子の悪いときだけ、その症状の薬を出してくれる。
外科は週に二回、薬をくれる。
そして心療内科は二週間に1回。
バラバラのため、最近集中力が散漫な私には、イライラが募る。
一応、何かを作るときはワクワクするし、元々甘党なので、和菓子が本気で好物なのだ。
まぁ、クッキーを作れと言う弟に、鉄板でクッキー風パンケーキ、中にはココナッツ入りを作ったりもするが、家ではなるべく長時間の調理は禁止している。
前の家は部屋との境にガラス戸があったのだが、ここにはなく、本にテディベア達にとっては湿気や暑さなどをなるべく注意することにしている。
それに、
「食費と服も削れるだけ削ろう……うん、うどんが23円‼前日に水炊きをしているから大丈夫だ‼」
と、モヤシとえのき茸、一応卵を買って、朝は鍋焼うどんを作る。
昼は、ホッとミルクにお店でもらってきた、コーヒーシュガーを半分だけ入れる。
この間コンビニの無料チケットで、ホットコーヒーを貰い、コーヒーシュガーと、コーヒーミルクを余分にもらってきたのだ。
基本、コーヒーはブラック派で、入れてもシュガー。
ミルクだけだと酸味が際立ち味が落ちる。
美味しいのは牛乳多めのカフェ・オ・レに砂糖たっぷりで飲む。
こう言うときはオプションのおやつをつけていないときである。
私は基本甘党なので、コーヒーでも和菓子でも気にしない。
と、今日の昼はホットミルクだ……と思っていると、薬が……、
「えーと、?ちょっと待てよ?足りない‼」
頭を抱える。
一番、なるべく行きたくない、心療内科の睡眠導入剤が日曜の夜までしかない。
月曜にいけばいいのだが、たぶん祝日前で人が多い。
明日は訪問看護師さんにお話、金曜日は外科。土曜日は……今度こそボヘーと小物を作りたい。
特に土曜日と月曜が混むのに行く対人恐怖症の人間はいないだろう……それに、そわそわして落ち着かない。
諦めて、病院に行く。
それにしても、病院に行くのが好きだと決して思わないのに、最近はスケジュール帳にも病院と書くのが億劫になった。
それに、親戚も信じない。
親戚がほしいのは、私のお金やテディベアなのだ。
何故か今日は、心療内科の先生に、
「大丈夫そうで良かった。元気そうで」
と言われ、元気でもなく、ただ気力をなくしてボーッとしているだけなのに、ボソッと、
「君のお姉さんも……」
と漏らした。
姉と言っても長女なので、兄の嫁の事だろうが……聞いても意味がないので聞き流した。
聞いたところで意味もないし必要ないし、会ってもお金である。
薬をもらい、銀行に行くと、入金があったので、引き落としぶんだけ銀行に残し、貯蓄用の銀行と、別のものの引き落としの銀行に入れた。
手元に残ったのは2000円だったので、100Yenショップで今度フリマに出品するものにつける部品を購入し、そして、月に一回、占いではないが、パワーストーンのお店でおみくじを引く。
本当は、100円の丸い石をくじで4回引くつもりだったのだが、300円で、携帯ストラップ【通常1000円相当】が引けるとあり、思いきって、それを一つと、丸い石【10mm玉で、通常200円相当】を引いた。
すると、丸い玉はアヴェンチュリン……別名インド翡翠と呼ばれるが、本物の翡翠とは違い、くすんだ緑に所々金粉が散る。
アヴェンチュリンは、他のほとんどの石とも相性が良く、優しい石である。
そして、携帯ストラップには、もしかしたら着色ストーンの可能性があるものの、タンポポ色の大きな石の間に、マザーオブパールの小さな石と、水晶の連なった可愛いものが出てきた。
店員さんも、
「えぇぇ‼こ、このストラップ、一個しか入れてないのに、当たっちゃった‼」
「この中、いろいろ入っているんですよね?でも末吉……?」
「いや、この紙は頑張ってね!みたいなもので、……当てちゃうとは……強運かも‼」
「運より、可愛いのがうれしいです。月に一回来るようにしていて……じゃぁ、来月はいいことありますね」
と笑うと、
「石は優しい人を選びますからね。傍にいるよって応援してくれているのかも知れませんね」
と言われた。
優しい……この人は、いい意味で言ってくれたのだろうなぁと思うが、自分には痛い言葉である。
でも、首をかしげるようにしてほほ笑み、
「じゃぁ、この子が応援してくれるので、いいこと一杯ありますね。嬉しいです。今日はありがとうございました。また来月来ますね‼」
アヴェンチュリンは、ブレスレットを作ろう……そして、携帯ストラップを変えちゃおう。
今日はいい日……優しい日……。
帰りに電話があった。
前に申し込み入金していた物の発送日について、配達日についてである。
10月31日と11月1日のどちらがいいかと言われ、新しい月の11月に届けてもらうことにした。
そして、帰ってから、行く前のソワソワイライラ感は薄れ、約一週間ぶんの袋をきれいに納めた。
「今日は、ちょっとだけ、進んだ。明日はちょっとのんびりしよう」
そう思うことにした。
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